dido and yeti (makhno studio x adi ) collaboration object

ADI x MAKHNO “Dido & Yeti”

concept :
回のプロジェクトは、2023年夏、マクノファミリーとアディカリ ファミリーが偶然バリのジャングルで出会ったことから始まりました。 バリ島のティーファームの横に併設されたB&Bに滞在していた私たち は、ウクライナの素敵なファミリーに出会いました。風呂敷に包まれ た茶道具を取り出し、お香を炊きながらバリ島のお茶を嗜む彼らに私 たちは声をかけずにはいられませんでした。
その晩、彼らが現在京都に住み、夫婦で裏千家の茶の湯を学び、奥様 が日常的に着物を楽しんでいることを知りました。 日本に帰国後も、京都の自宅やアトリエにある数えきれない茶器のコ レクションを見せていただき、今日までかけがえのない時間を共に過 ごしています。

マクノ・セルゲイ氏はウクライナ出身の著名な建築家であり、 現代芸術家としても活躍しています。 戦禍の中でも活動を続ける彼のウクライナのセラミックスタジ オは、現在も世界中で展示会を開催しています。
ある晩、京都での些細な会話から、カンチャンとセルゲイ氏が 2家族の友情にインスパイアされた作品を作ることになりまし た。2年連続でヨーロッパと中東で戦争が始まった事実に心を 痛めつつも、二人は人種や文化を超えた個々の草の根の友情こ そが平和の礎であると語り合い、友情を作品として表現したい という願いに至ったのです。 マクノ氏は次の日にはキーフのセラミックスタジオで早速サン プル作品を作り上げてくださいました。

ネパールのイエティはアディカリファミリー、DIDO(ディード) はマクノファミリー、イエティの頭に乗った鳩は平和の象徴です。 これらは単体の像ですが、二つを近づけると互いに背中に手を回し、 抱擁するように作られています。 DIDO(ディード)は、マクノセラミックスタジオが手がける独創 的なアートオブジェシリーズで、これは現在のウクライナ、モルド バ、ルーマニアにまたがる地域で栄えた古代トリピッリャ文化の動 物彫刻の伝統に着想を得て発展させた作品シリーズであり、マクノ スタジオにとって欠かせない存在となっています。 今回のすべての作品は、イエティとディードが対(つい)になった ユニークピースとなります。